冬の冷たい空気の中、ふと甘い香りに包まれる瞬間があります。東京都葛飾区の水元公園では、毎年1月から2月にかけて、春の訪れを告げるロウバイ(蝋梅)が可憐な黄色い花を咲かせます。
蝋のような透き通った花びらと、辺り一面に漂う上品な香りは、冬の散策をより特別なものにしてくれるでしょう。
この記事では、水元公園のロウバイについて以下の情報を詳しく解説します。
- 2026年の最新開花状況と見頃の時期
- 具体的な植栽エリアとアクセス方法
- ロウバイの種類と見分け方
- 美しく撮影するためのコツ
- よくある質問と実践的なアドバイス
水元公園でロウバイ鑑賞を計画している方は、ぜひ最後までご覧ください。
水元公園のロウバイの見頃はいつ?

水元公園のロウバイは、例年1月中旬から2月上旬が最も美しい見頃を迎えます。
開花スケジュールの目安
ロウバイの開花は以下のようなサイクルで進みます。
12月下旬~1月上旬:開花開始 寒さが厳しくなる頃、ぽつぽつと黄色い蕾が開き始めます。この時期はまだ花数が少なく、香りもほのかです。
2026年1月4日ではこのくらい↓咲いていました。


この画像は1月5日に水元公園で撮影したものです。
1月中旬~下旬:見頃のピーク 花が次々と開花し、木全体が黄色く色づきます。この時期が最も香りが強く、撮影にも最適なタイミングです。多くの花が同時に咲いているため、見応えがあります。

この画像は1月15日に水元公園で撮影したものです。
2月上旬~中旬:見頃の終わり 徐々に花が散り始めますが、まだ十分に楽しめる状態です。2月中旬を過ぎると花数が減っていきます。
まだまだ寒い季節なので、温かい飲み物を持って散策してみてはいかがでしょうか。散策には重たくならない350mlの水筒が最適です。自販機などで買った飲み物を入れて持ち運びましょう。
2026年の開花状況
気温や天候によって開花時期は前後します。暖冬の年は12月下旬から咲き始めることもあれば、寒い年は1月下旬まで開花が遅れることもあります。
【マップ付き】ロウバイが咲いている具体的な場所

水元公園は広大な敷地を持つため、事前にロウバイの植栽場所を知っておくと効率的に鑑賞できます。主なスポットは2か所です。どちらも第一駐車場から行くことができます。
①グリーンプラザ近くの苗圃(最もおすすめ)
水元公園の中心部にあるグリーンプラザ(サービスセンター)から北側へ少し歩いたエリアに、苗圃(びょうほ)と呼ばれる樹木の育成場所があります。その中でも圃場11にロウバイが植えられています。

水元公園で最も大きいであろうロウバイの木を見ることができます。3本がまとまって植えられているので、迫力があります。

ここにはロウバイ以外にもたくさんの木がまとまって植えられているので、1年中なにかしらの植物を楽しめます。グリーンプラザ内にはベンチもあるので、ゆっくり休憩することも可能です。
②水元大橋の北側(穴場スポット)

水元大橋を渡った北側の散策路沿いにも、ロウバイの木が植えられています。こちらはバスから来園した方が気軽に立ち寄れるスポットとして知られています。
1本ずつ植えられていますが、近くに2本(計3本)見つけました。他にも植えられているかもしれませんので、探してみると良いでしょう。
散策路を歩きながら、ふと現れる黄色い花と甘い香りに出会う楽しみがあります。水辺の景色と合わせて、のんびりとした冬の散歩を楽しみたい方におすすめです。
メタセコイアの森や野鳥観察エリアも近いため、合わせて訪れると水元公園を存分に満喫できます。
水元公園のロウバイの種類と見分け方
ロウバイには主に3つの品種があり、水元公園でもそれぞれを見ることができます。違いを知っておくと、観察がより楽しくなります。
素心蝋梅(ソシンロウバイ)

特徴:
- 花全体が鮮やかな黄色
- 中心部まで黄色く、濃淡がほとんどない
- 香りが非常に強く、数メートル離れていても感じられる
- 花びらが厚く、蝋細工のような質感がはっきりしている
水元公園で多く見られるのはこの素心蝋梅と思われます。一般的に「ロウバイ」と呼ばれて親しまれているのも、この品種であることが多いでしょう。
和蝋梅(ワロウバイ・基本種)
特徴:
- 花びらの外側は黄色
- 中心部(内花被)が暗紫色や赤褐色
- 素心蝋梅に比べるとやや小ぶり
- 香りは強いが、素心蝋梅よりは控えめ
こちらは花の中心に色の違いがあるため、近くで観察すると二色の美しいコントラストを楽しめます。
満月蝋梅(マンゲツロウバイ)

特徴:
- 花びらが丸く、まるで満月のような形状
- 素心蝋梅よりも花びらの数が多く、ボリューム感がある
- 色は全体的に明るい黄色で、中心部が赤褐色または黄色
- 花のサイズが大きく、存在感がある
- 香りは素心蝋梅と同程度に強い
満月蝋梅は素心蝋梅の改良品種で、花の形が丸く整っているのが特徴です。花びらが重なり合うように咲くため、より華やかで豪華な印象を与えます。
蝋梅を自宅で楽しみたい方はこちらから↓
見分けるコツ
まず花のボリュームを確認しましょう。花びらが丸く整っていて、ふっくらとした印象があれば満月蝋梅、やや細長い花びらで控えめな印象なら素心蝋梅または和蝋梅です。
素心蝋梅と和蝋梅を見分けるには、花の中心に注目してください。中心部が黄色なら素心蝋梅、暗い色なら和蝋梅です。
3種類を見比べながら散策すると、それぞれの魅力を発見できるでしょう。
失敗しないロウバイ撮影のコツ

ロウバイは冬の貴重な被写体です。その美しさを写真に収めるための実践的なテクニックをご紹介します。
光の捉え方:逆光で透過感を演出
ロウバイの最大の魅力は、蝋のように透き通った花びらの質感です。これを最も美しく表現できるのが逆光での撮影です。
撮影のポイント:
- 太陽を背にした状態で花を見るのではなく、花越しに太陽光が当たる角度を探す
- 花びらに光が透過すると、黄色が輝くように明るく、立体感が生まれる
- 早朝や夕方の柔らかい光がおすすめ(正午の強い光は白飛びしやすい)
- 露出補正を+0.3~+1.0程度プラスにして、明るめに撮ると花びらの透明感が際立つ
背景の選び方:コントラストを意識
冬の水元公園には、ロウバイを引き立てる背景がたくさんあります。
おすすめの背景:
- 青空:晴れた日の澄んだ青空と黄色い花のコントラストは、見た人を惹きつける鮮やかさです
- 暗い木の幹:黒っぽい木の幹をぼかして背景にすると、黄色い花が浮き上がって見える
逆に、明るすぎる背景や雑多な背景は避けましょう。花の存在感が薄れてしまいます。
機材の選び方:ボケ感で主役を際立たせる
マクロレンズ(50mm~100mm): 一輪の花をクローズアップで撮影するのに最適です。花の細部まで鮮明に写り、背景を大きくぼかすことで主役を際立たせられます。
望遠レンズ(70mm~200mm): 少し離れた位置から花を圧縮効果で捉えると、複数の花が重なり合う幻想的な写真になります。背景のボケも美しく表現できます。
広角レンズ: 木全体を風景として撮影したい場合に有効です。青空や公園の雰囲気を一緒に写し込むことで、場所の記録としても価値があります。
スマートフォンでの撮影: ポートレートモードを使えば、背景をぼかすことができます。花に近づいて撮影し、HDR機能をオンにすると明暗差の激しい逆光でも美しく撮れます。
スマートフォンで本格的な写真を撮るならこのレンズ。0.45X広角レンズと、12.5Xマクロレンズのセットです。
その他の撮影テクニック

- アングルを変える:上から見下ろす、下から見上げる、横から、と様々な角度を試してみましょう
- 水滴を狙う:朝露や雨上がりの水滴がついた花は、よりドラマチックになります
- 連続で咲く花を探す:枝に沿って複数の花が連なっているポイントを見つけると、リズム感のある構図になります
よくある質問(FAQ)

Q:駐車場はどこが一番近いですか?
A:ロウバイ鑑賞には第一駐車場が最も便利です。
第一駐車場は水元公園の中心近くにあり、水元大橋やグリーンプラザ近くの苗圃エリアまで徒歩5~10分程度でアクセスできます。収容台数は214台で、料金は普通車1時間300円です。
土日や見頃のピーク時は混雑することがあるため、午前中早めの到着がおすすめです。満車の場合は第二駐車場も利用できますが、ロウバイエリアまでは少し距離があります。
駐車場については、以下の記事をご覧ください。
Q:ロウバイの香りはどのくらい強いですか?
A:ロウバイの香りはかなり強く、数メートル離れていても十分に感じられます。
特に素心蝋梅は香りが強く、木に近づくと甘くフルーティーな芳香に包まれます。晴れた日で風が穏やかな時は、10メートル以上離れていても香りが漂ってくることがあります。
香りの強さは気温や時間帯によっても変わり、暖かい日の午後は特に香りが強く感じられます。反対に、寒い朝や雨の日は香りが控えめになります。
香水のような人工的な甘さではなく、自然で上品な香りなので、香りが苦手な方でも楽しめることが多いでしょう。
ロウバイの香りを自宅でも。
Q:梅(ウメ)も同時に見られますか?
A:水元公園には梅の木もありますが、ロウバイと梅は開花時期がやや異なります。
ロウバイの見頃が1月中旬~2月上旬であるのに対し、梅の見頃は2月中旬~3月上旬です。1月中にロウバイを見に行く場合は、梅はまだ蕾の状態であることが多いでしょう。
ただし、2月上旬に訪れれば、ロウバイの終わりと早咲きの梅が重なるタイミングがあり、両方を楽しめる可能性があります。
水元公園の梅は、グリーンプラザ周辺や菖蒲田の近くに植えられています。梅も合わせて鑑賞したい方は、2月初旬の訪問がおすすめです。
まとめ
水元公園のロウバイは、冬の寒さの中で咲く貴重な花です。蝋のような透き通った黄色い花びらと、辺り一面に漂う甘い香りは、冬の散策を特別なものにしてくれます。
この記事のポイント:
- 見頃は1月中旬~2月上旬、特に1月下旬がピーク
- グリーンプラザ近くの苗圃が最もアクセスしやすく、まとまって咲いている
- 撮影は逆光で透過感を出すと美しい
- 第一駐車場が最も便利で、朝早めの訪問がおすすめ
凛とした空気の中で楽しむロウバイの香りは格別です。水元公園を訪れた際は、ぜひロウバイのエリアに足を運んでみてください。冬ならではの癒やしと、春の訪れを感じる素敵な時間を過ごせるはずです。
メタセコイアの森や水辺の散策と合わせて、冬の水元公園をゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。




